旅行(3)

 無事旅行を終えました。

 宿とほとんどの食事は予約していたので、それを軸に予定を立てていたのですが、初日から計画が崩れていきました。計画と言っても「午前中にこの辺りを回りたい」程度の漠然としたもので、観光スポットと経路だけの計画です。

 そもそもパックツアーではないのでスポットを分単位で回るような旅行をするつもりはありませんでした。あるスポットに長く滞在したくなることもあるでしょうし、道中休憩を挟みたくなることもあるでしょう。道に迷ったり渋滞に巻き込まれたりすることもあるかもしれません。良くも悪くも融通が利くのが個人旅行のメリットです。少々計画に狂いが生じても取り戻せば良いのです。結局、今回は予定していた観光スポットの大半を回ることが出来ましたが、時間が足りなくて回れなかったところもありました。一方予定外のスポットにも回ることが出来ましたので、とんとんというところです。

 予定を立てても意味がないと言いたいわけではありません。その逆です。これまで僕は国内旅行では宿と往復の交通機関しか決めないことが多かったのですが、食事で困ることが少なくありませんでした。その反省を踏まえて今回は食事を予約したのですが、その判断が正解でした。食事の予定がいわばペースメーカーになるのです。予約の時間にその店に着くように計算をしないといけなくなり、するとその前後の計画が立てやすくなります。狂った予定も修正が容易です。こんな当たり前のことに気が付くのにずいぶん時間がかかったものです。あるいはわかっていたのに面倒でしなかった、「始め」なかっただけのことだったかもしれません。全ての旅行に適用できることではないかもしれませんが、これからは宿と食事から旅行の計画を立てることにしたいと思います。