読書(1) 「本音で生きる」 堀江貴文

 今回は読書です。僕は読書家と呼べるほど本を読むわけではありませんが、読書は好きで、「始める」とか「続ける」とかわざわざ宣言しなくても抵抗なく「始める」ことが出来て、抵抗なく「続ける」ことが出来る数少ない習慣の一つです。ここでは

a. 「始める」ことに役立つ(かもしれない)本

あるいは

b. なかなか読み「始める」ことが出来ない本(哲学、古典など)

に絞って記事をあげていきたいと思います。と言ってもレビューを書くほど文章力がありませんので小学生の感想文みたいなものです。特に b. については「読む努力」について書くことで精一杯でしょう。

 今回は a. の「始める」ことに役立つ本です。

 僕はこれまで「始め」られない人が好んで読むような本を何冊も読んできました。自己変革、成功哲学、富豪の教え、整理法、自由を手に入れるための本、起業を勧める本、心理学的な研究に基づくもの、著者の経験に基づくもの、多くの成功者たちの意見を集めたものなどです。それらの中でも堀江貴文氏の本は僕のお気に入りです。今現在何事も「始め」られていない僕が彼の本を推すのも説得力がない話ですし、彼にとっても迷惑な話かもしれませんけれど。(ちなみに僕は彼のことはとても評価していますが、人間としては好きではありません。)

 彼が実践すべきと考えていることは目次を読めばわかります。彼は自身の感覚や経験、彼が関わった人達に対して感じたことなどを通して、それを実践すべき理由を説明していきます。彼は自分のやりたいように「本音で生きる」のが最も得策でであり、大切な時間を無駄にしないためにも「すぐに始め」ろと主張します。彼の迷いのない力強い言葉に背中を押されるような気持ちになります。

 注意点があります。皆が彼のように自由に生きられるわけではありません。彼のような生き方は衝突を生みやすいです。このような本を選ぶ人はおそらく周囲から抑圧されていると感じている人が多いはずで、途中から彼のような生き方に変えるといきなり周囲と衝突が生じるかもしれません。生じた軋轢を修復することは容易ではないでしょうし、最初にいた地点より退却を求められる可能性もあります。また、彼は成功者ではありますが、大きな失敗もしています。彼のような強靭な精神を持ち合わせている人間でなければ、軋轢や大きな失敗に耐えきれない恐れがあります。

 ただ「始め」られない人は内側に葛藤を抱えてる人がほとんどのはずです。葛藤を外在化させるか内在化させるかだけの違いです。「始め」なければ表面的な失敗はなくても内なる失敗が待っているだけです。内なる失敗を失敗と認めずに飲み込んでしまうことが本当に幸せなのでしょうか?

 などと思いながら「始める」ことにします。偉そうなことを宣いましたが、とりあえずは支出は伴いますが、衝突は生まないものから「始め」たいと思います。

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